マルチメディア情報処理研究部会
活動内容
新しい世紀に向けて、科学技術の進展を重視しつつも、人間社会、及び、自然環境との調和を前提とし、人間を重視し、生活を重視し、生活の豊かさ、快適性を実感できる技術に貢献することへの重要性が指摘されてきている。すなわち、人間を中心とした、ゆとりある豊かな社会の建設という最も基本的な立場からのアプローチが必要である。これを達成するためには、コンピュータを利用して、人間の知性、知能に基づく情報処理を研究する従来からの情報科学に加え、人間を研究する学問としての認知心理学をベースにして、人間が行っているアルゴリズムを考察し、その結果を人間の感性から感覚的にとらえて、非論理的な情報処理として工学的に反映してシステムを構築していく、人間情報科学の観点からのアプローチがぜひとも必要である。そして、これらを相互に協調させることにより、従来の人間の論理的思考に加えて、人間の感性を中心とする非論理的な思考も統合し、新たな知の生産を実現できる研究推進が必要となる。
代表者:柏崎 尚也(東京電機大学)
連絡先:taiboku@icloud.com